ポンティアナックの文化
インターンでお世話になっている団体の関係で、炭のガス化技術に関するセミナーの参加のため、西カリマンタンのポンティアナックへ行く機会がありました。
セミナーの翌日に現地の文化に触れる観光の時間ができたので、その時の様子を一部紹介したいと思います。
赤道記念碑
一つ目に訪れたのは赤道記念碑です。ポンティアナックは赤道上にあり、太陽がちょうど真上に来る時は直立していると影が自分の真下に来るので見えなくなるそうです。また、それにちなんだお祭りもあるとか。
赤道記念碑
記念碑の近く、川沿いの船の上のレストラン(屋台)があったのでそちらで昼食を済ませ、クラトン(王宮)へ
現地で仲良くなった学生にポンティアナックの地方の言葉はどんな感じですか?と聞いたところ、マレーシアと非常に近いのでマレー語とほぼ一緒なんだそうです。マレーシア語とインドネシア語は少し似てますが、同じ単語でも意味が違ったり、a (アー:インドネシア語読み) の発音がa (ウー: マレーシア語読み) になったりと、少しややこしいです。
クラトン(王宮)
クラトンもマレーシアの文化がかなり入ってきて、石でできている白が基調なジョグジャカルタのクラトンと比べて木と石造りの黄色が基調な派手な感じが珍しく思えました。
中を案内してくれたおじさんの話によると、マレーシア、中国、インドネシアが関わった戦いの際に30,000人ものインドネシア人の首が日本兵によって切り落とされたそうです。(7月に訪れたスラウェシ島のマナドでも指を切り落としたとの話を聞いてしまいました。)この話を確かめるすべはありませんが、ポンティアナックでは、まだ昔のことをトラウマに思っている人もいるかもしれないから日本人ということは隠して中国人ということにしておいたほうがいいよ、との助言まで頂いてしまいました。 一緒についてきた友人も初めて知った様子で、知ってたらここに連れてこなかったのに…と偶然にも日本の負の歴史を知ることになりました。
クラトン内部
カトリック教会
もともとのルーツが中華の方も多く、こちらではキリスト教の割合が高めです。そのため中華料理や豚料理といったものも人気です。
サントヨセフ教会
バティック
最後に、西カリマンタンのバティックです。バティックの柄は地方によって異なり、特徴があります。ジョグジャの茶色のバティックと比べてポンティアナックのものはかなりカラフルだと思います。柄も綺麗なものが多いです。
今回は普段旅行では行かないような場所で過ごせて楽しかったです。同じインドネシアでも島が違えば地方の言葉も風習・文化も異なることがありますが、ポンティアナックはマレーシア、華僑の影響を受けていると感じました。