APEXスタディーツアーを終えて
*特定非営利活動法人APEX (Asian People's Exchange)
僕がAPEXのスタディツアーに初めて参加したのがちょうど2年前の夏頃で、フローレス島、バリ島、ジョグジャカルタでの密な体験を今でも鮮明に覚えています。今回は、インターン生としてジョグジャで参加者を迎えることになるとは想像していませんでした。
ジョグジャカルタ1日目 〜排水処理事業〜
ジョグジャカルタでは、現地の適正技術排水処理技術センター ( PUSTEKLIM ) とディアン・デサ財団 ( Yayasan Dian Desa ) の事務所訪問や排水処理プロジェクトの様子を見学しました。
PUSTEKLIMにて排水処理事業の全体の説明を行ったのち、実際に排水処理設備の導入されている村に訪れて見学をしました。
1件目のクリチャック村では、施設を管理していただいている方に普段の維持管理の内容や導入後の衛生環境の改善の様子などを話していただきました。 また、各村では各家庭から維持管理費用を集金しており住民たちで負担を相談し合いながら、現在に至るまで運用を持続的に行っています。
クリチャック・キドゥール地区にて参加者と村の排水処理施設管理者との質疑応答の様子
カラングワル村においても担当者の方から熱の入った説明をしていただきました。処理を終えた後の水が溜められている水槽には鯉が飼われており、村 の排水を再利用できることとMCK(水浴、洗濯、トイレを行える水場)の管理費用が安いということを強調してお話をいただきました。
カラングワル村にて排水処理設備の説明を受ける参加者
排水処理設備の見学が終わった後、スクナン村へと移動します。
スクナン村はゴミの再生利用、コンポストの作成、エコツーリズムを行なっている現地でも有名な村で海外からの視察もよく来られるそうです。
こちらでは、スクナン村でのプロジェクト説明を終えた後、村で食事をいただき、インドネシアの伝統音楽のガムラン演奏体験やホームステイを行いました。
ガムランの演奏体験が終わり集合写真! 3曲もひけるようになりました!
スクナン村での朝食とプラスチックごみからの小物作り体験を終えたのち、PUSTEKLIMへと向かいます。2日目は主にバイオマス事業についての説明、モデルプラントの見学を行いました。
APEX代表の田中によるバイオマスガス化事業についての説明の様子
お昼休憩の時間にも事業や技術に関する活発な質疑応答がありました。
バイオマスガス化事業、コールドモデルについての説明
実証実験に向けての準備を行っている最中です。午後からは、事務所から北に位置するモデルプラントの見学やディアン・デサ財団の訪問などを行いまし た。終わりには、ディアン・デサ財団のリーダーのアントンさんと、スタディツアーを終えて感じたことなどを共有したり、議論する場が設けられました。
APEXスタディーツアーを終えて、参加者の皆さんがジョグジャにて有意義な時間を過ごされたようでホッとしています。参加者の一人に一番ジョグジャで思い出に残ったことは?と尋ねると、ガムランの演奏体験がとても楽しく印象に残ったと答えていただきました。
スタディツアー中に、大雨や渋滞に遭ってしまったものの概ね予定どおりにトラブルもなく、無事終えることができました。2年前の参加者としての立場と現地で案内する側の立場の両方を体験できたのは自分自身の成長にも繋がることだと感じています。
インターン 大野